【基本方針】
当院は精神科を標榜していますが、外来受診、入院治療している患者さんの多くは、認知症をもつ高齢者の方々です。精神症状や行動障害等、問題行動の激しい症状から在宅生活や施設入所生活が困難となり、緊急対応の必要性から入院される場合がほとんどです。看護介入は、関係性の構築に向けて、対象者の反応をみながら様々なコミュニケーションの工夫や介入のタイミングを判断する等、クオリティーの高い専門性が求められます。高齢化が進むなかで、終末期ケアを必要とする対象者も増しています。
認知症看護では、疾病の特性や病期に応じて認知症者の「最後」までを考え病態を含めた対象理解と共に、認知症の人の尊厳やプライドを守りつつ、治療効果が最大限に得られるように支援します。
専門性をもった認知症看護認定看護師や他職種と共に、患者さん・ご家族の意向を尊重しながら、患者さんの苦痛や不快感の緩和、精神的な平穏、残された生活の充実に向けてケアの提供に努めていきたいと考えております。
【看護提供体制】
固定チーム継続受持ち制
【教育理念】
当院の理念・基本方針のもとに、地域の人々の健康に関するニーズに応え、質の高い看護を提供できるように、豊かな感性と高い倫理観をもち、幅広い知識・技術・態度を統合して、根拠ある看護実践を行える自律した看護職の育成を目指します。
当院のラダー「目標達成課題」のプログラムに基づき、社会人として、専門職業人としてバランスのとれた人材育成に努めます。