春には、約1,500本のタカトオコヒガンザクラで園内がピンク色に染ります。明治４年の廃藩置県により取り壊された高遠城の跡に、旧藩士らが桜の馬場から移植したのが始まりです。長野県の天然記念物に指定され、「日本三大桜の名所」としても知られています。

約270種、3,000株余りというバラの優雅な色合いと可憐な花のかたち、芳醇の香りを、６月から10月末まで楽しむことができます。標高830の高台にあるので眼下に広がる高遠の町並みと、中央アルプスの山並みを眺めながら、庭を散策することができます。

伊那市は南アルプスの玄関口としても知られ、夏には仙丈ヶ岳（3,033m）や東駒ヶ岳（2,967m）への登山が人気です。秋には一面の山肌が錦繍に染まり、息を飲む美しさです。仙流荘から北沢峠を走る南アルプス林道バスからは紅葉の眺めを楽しむことができます。

伊那市長谷から下伊那郡大鹿村への境界にある分杭峠（1,424m）は、全国有数の「パワースポット」。日本最大級の断層・中央構造線の真上に「氣場」があり、木々に囲まれた豊かな自然の中で過ごせば、不思議な「氣」を感じ、心が癒やされるといわれています。